休職までの流れ / うつと私

こんにちは、かきです。

今回は私が休職に至るまでの経緯をまとめました。

メンタル不調でこれからどうするか悩んでいる方の参考になれば幸いです。

  1. 仕事が思うようにできなくなる
  2. 外部の相談機関を利用する
  3. 心療内科に通い始める
  4. 上司に相談をする -1-(仕事の悩みとして)
  5. 上司に相談をする -2-(メンタル不調として)
  6. 産業医との相談
  7. 休職
  8. 補足
  9. 終わりに

①仕事が思うようにできなくなる

私の場合、昨年の春に突然気持ちがガクッと落ち込んでしまいました。

異動して1年が経つころ、引き継ぎと定型業務の忙しさが一旦落ち着いて、少し休めるかなと思っていた矢先でした。

何故か心が真っ暗になり、何をしていても辛い、涙がボロボロ溢れてくるような状態でした。集中力が落ち仕事がなかなか進まず、仕事をしていても時と場を選ばずに涙が出てきました。

忙しかったので疲れただけで、ゴールデンウィークで休めばよくなるかなと考えていました。

②外部の相談機関を利用する

ところが、ゴールデンウィークを過ぎても回復の傾向は全くなく、むしろひどくなっているように感じました。

ここで会社が提携している外部の相談機関に電話で相談します。当時は、睡眠が浅く何度も起きてしまい、食欲はなく無理して食べている状態でした。出勤できるギリギリの生活を保つのに必死でした。

カウンセラーさんからはしっかり眠れるように薬を飲むことを提案されましたが、抵抗感があったため、まずは規則正しい生活に戻すこと、家でリラックスできる時間をつくることを目標としました。

③心療内科に通い始める

目標を定めたものの、気力と体力がなく、なかなか改善できませんでした。

気分の落ち込みから2ヶ月経ったこの頃、インターネットで同じような症状の方の体験談を探したり、精神科医の方の動画をみるようになりました。

その中から「涙が勝手に出てくるのは受診の目安のひとつ」「自分ではまだ大丈夫と思ってしまいがちで、自分でおかしいと思った時はかなりおかしい」といった言葉を複数みかけたことで、私も精神科・心療内科を受診してみようと決めることができました。

私の場合は、家から通える範囲で精神科・心療内科を探し、3つの病院・クリニックに電話をかけました。1つ目は初心受付不可、2つ目は予約が2か月先と言われて、心が折れそうになっていたところ、最後の1つで「明日来てください。」と言っていただけました。

初診は45分ほどで、体と心の状態、思い当たる原因、過去の経験など聞いていただき、治療方針を相談しました。当時仕事を休むことに罪悪感があり、なるべく避けたいと伝えたため、薬物療法で様子を見ることになりました。

薬を飲み始め、2週間ほど経つと副作用も落ち着き、効果が出始めて、ひどい落ち込みが和らいだ感覚がありました。

④上司に相談をする -1-(仕事の悩みとして)

落ち込みが和らいでも、仕事にはあまり集中できず、何をするにも不安を感じていました。

ここで初めて上司に調子が悪いことを相談します。この時は、まだ仕事の悩みの範疇として相談をしました。

そのため、「不安を解消するために何ができるか」を一緒に考えていただいたり、色々と話をしたおかげで、仕事の相談は以前よりもしやすくなったものの、気持ちはどうしても暗いままでした。

⑤上司に相談をする -2-(メンタル不調として)

半年ほど、様子を見ながら仕事を続けてきましたが、その後の回復をほとんど感じられずにいました。

そして、ある重要案件が発生した時、「私は今、この案件を求められるスピードで処理できる状態にない」と思いました。周りの皆さんに迷惑をかけてしまうことが予想できたので、改めて上司に相談をしはじめました。

今回は自分のメンタルの状態や通院して薬を飲んでいること、仕事が思うようにできていないことも打ち明けました。

メンバー内での仕事量の調整をするか、お休みをもらうのかなど、今度はメンタル不調についてどう対処するかの話し合いになりました。

組織として対応することになり、この後上司のさらに上の上司、さらにその上…の3人と面談します。

⑥産業医との相談

上司との面談の中でお休みをいただいてもいいと言われていたものの、私に迷いがあったため、会社の産業医とも面談をすることになります。

初回の産業医の意見としては、休んだ方がいいと思うが、準備も含めてもう2週間様子を見るというものでした。

2週間が経ち、再度面談するものの、状況は変わらず。

業務調整でも休職でも調整可能と言われる中で、決めあぐねていると、上司から「休む辛さと、自分の仕事を他の人にやってもらうのを横でみている辛さは、どっちの方がが辛い?」と聞いていただき、その2択なら後者が辛いと想像ができたので、休職の方向での調整に入りました。背中を押していただいた形になります。

⑦休職

この後、心療内科の主治医に会社との相談でお休みをいただく方向で調整していることをお伝えし、仕事を休んで療養することに同意いただきました。

頂いた診断書を会社に提出して、まずは1ヶ月を目安に休職に入りました。有給休暇をほとんど使わずに持っていたので、有給でお休みをいただくことにしました。

初めに産業医と面談をしてから約1ヶ月半ほど経っていたため、その間に仕事の引き継ぎを終え、そのままお休みに入ることができました。

⑧補足

落ち込みがひどくなり、毎日暗い気持ちで生活をしていたころ、私は「いつ辞めようか」ということばかり考えていました。

実際、上司に本気で相談し始めた時には、辞める勢いで臨んでおり、休むのは辞めるのと同じくらいハードルが高いと思っていました。

ただ、主治医からは「落ち込んでいる時に判断しない方がいい」、上司からは「休める仕組みと体制があるから、休んでみてから考えたらいい」とそれぞれ言葉をいただき、それならまずは休んでみようと考え直しました。

私の場合はメンタル不調に理解のある上司で、助かりました。

また、休む方向で調整する時には、休んでいる間はどこで過ごすかを聞かれました。

家族といることが良い影響にも悪い影響にもなる場合があるため、心配してくださっているようでした。(家族との関係はどうか、メンタル不調や休職に理解はあるかなど)

おわりに

今回、私が休職に至るまでの経緯を綴りました。

私の場合、なかなか周りに相談できなかったため、発症から休職までの期間は長くなりましたが、会社にきちんと相談してからはトータルで2ヶ月ほどでお休み入りました。

私のケースとは違い、休みにくい職場・メンタル不調に理解のない職場の方もいらっしゃると思います。

一方で、会社がメンタル不調を治してくれる訳ではないので、心と体とじっくり相談していただければ幸いです。

皆さん、ご自愛ください。