発症から10か月の経過/うつと私
こんにちは、かきです。
今回は、うつが発症してから、良くなってきていると感じることを共有したいと思います。
メンタル不調とたたかっている皆さんへ、少しでも参考になれば幸いです。
うつの症状が顕著になってからおよそ10か月、休職開始から現在1ヶ月程が経ちます。
落ち込み期、または休職前の状態と比較してみると、以下のようなことが回復しているように感じます。
- 寝食がまともになった
- 耐えられる音が増えてきた
- 活字が読めるようになった
- 感情失禁が減った
- 「死にたい」「消えたい」が遠ざかった
- 外出ができるようになった
- 人と会いたいと思えるようになった
- 笑顔がもどりつつある
1. 寝食がまともになった
通院する前は、食べることも寝ることも疎かになっていました。
食べることについては、食欲減退からはじまり、食べないこともあり、体重は自然と減っていきました。
美味しいものを食べる楽しみも、美味しいという感情も見失っていたと思います。
寝ることについては、不安で何度も起きてしまうことで、寝不足になり、仕事の後には力尽きて寝てしまい、夜はまた眠れないという悪循環に陥っていました。
薬を飲み始めてしばらくすると、このどちらもかなり良くなりました。
というのも、私は薬を飲むととても眠くなります。
そのおかげで、ある程度強制的に眠りにつける。
睡眠が改善して暫くすると、段々と食欲が戻ってきました。
食事が楽しみで、美味しいと幸せで…と、心から感じるほどにはまだ戻りませんが、「今日は何を食べようか」くらいのことは考えられるようになりました。
2. 耐えられる音が増えてきた
もともと”繊細さん”、”HSP”らしき性質を持ち合わせているのですが、うつの症状がではじめてからは、音にかなり敏感になりました。
様々な種類の音が、耳に直接ガツンとぶつかってくるような感じがするのです。
その頃は、TVや動画の音が何故かうるさく感じて、ほとんど見られませんでしたが、今は音量に気をつければ見られるようになりました。
実家に戻った時にも、あちこちから聞こえるたくさんの音に悩まされましたが、徐々に慣れました。
~~辛かった音の例~~
- TV、動画
- インターフォンの呼び鈴
- 隣人の生活音
- 大きな話し声
- 踏切の音
- スーパーで流れる音楽 など
ふとした時に、「あ、この音は辛かったのに今は耐えられる。」と思うことが出てきました。
3. 活字が読めるようになった
症状がひどいときは、活字を読むことが辛くなりました。
目で追っているつもりでも、ぼんやりして読めなかったら、どこまでいったかわからなくなったり、読んだものの内容が頭に入ってこなかったりしました。
仕事では、メールや社内連絡文書を読むのにとても時間がかかりました。
プライベートでは、大好きだった本を手にとらなくなりました。これは辛かった。
少し回復し始めてからは、また本を読めるようになりました。
以前より読むのに時間はかかりますが、私にとっては本を読むことが癒しになっていると思います。
調子がいい時は訓練のつもりで、新聞も読んでいます。
4. 感情失禁が減った
私のひどかった症状のひとつが、感情失禁です。
場所、タイミング、意思を問わず、理由もわからず、毎日涙の洪水。大変でした。
会社でもお構いなしのため、デスクのモニターに隠れたり、トイレに行ったり。
オンラインミーティングでは顔が見えないので、泣きながら、何でもない声を出して発言することもありました。
こちらも不安を和らげる薬の効果もあり、頻度が減りました。毎日涙はでるけれど、1日に泣く回数が減っていったイメージです。
現在は休職中のため、1週間に数回あるかどうかまで減ってきました。
5. 「死にたい」「消えたい」が遠ざかった
共有するのは少し気が重いのですが、症状が出始めたころには「消えたい」という思いが通常運転になっていました。
誰にも迷惑をかけることなく、ただただここから消えたい、と思っていました。
時にはその思いが「死にたい」になることも。
ですが、行動に移す勇気もエネルギーもありませんでした。
薬の力を借り、うつのせいで希死念慮が強くなっていることを理解した上で、休職に入ると、「死にたい」と思うことはなくなりました。
「消えたい」はまだこころの奥に存在して、たまにひょっこり顔を出しますが、絶望的な気持ちにはなりません。
外出ができるようになった
仕事や食事の買い物など、必要最低限以外はできなかった外出も徐々にできるようになっています。
以前は、外に出たい、何かしたい、という気持ちがほとんどなく、時間があれば家でぐったりしていました。
今は、調子が良ければ、少し散歩をしたり、家族のお出かけについていくことができます。
人と会いたいと思うようになった
症状のひどいときは、人と会うのが辛いと感じていました。
たとえ友達からのお誘いであっても、何故か緊張と不安を感じて、断ることもありました。
人と会って何かを話す元気がないという状態で、自分から人と会う計画を立てることは絶対にしませんでした。
今回休職の事情を周りの人たちに伝えているうちに、「話してもよかったんだ」と感じられたこともあり、特に仲の良い人や、事情を伝えられた人には会いたいと思えるようになりました。
今は体調と相談しながら、たまに友人と会ったりしています。
笑顔がもどりつつある
涙と共に、私のストレスチェッカーのひとつになっているのが笑顔です。
人といると自然に笑顔になることが多いのですが、ストレスが強いと意識しないと笑えなくなってきます。
楽しい会話なのに、こころは楽しめず、笑顔をつくるために頬が引っ張られているように感じます。
普通に笑って会話をしてるように見えるよう無理をするのですが、こころの中は緊張や不安がうずまいています。
それが今は、頻度こそまだ少ないですが、楽しい、おもしろい、愛おしい、と心から思いながら、自然と笑顔になれることが出てきました。
振り返ってみて
振り返ってみると、以前と比較して良くなってきたことがいくつもあり、少しずつ回復してきているのかもしれないと感じています。
ただ、あくまでも、今は休職中で、薬の力も借りています。仕事から離れていることの影響が大きいと思っています。
外出したり、人と会ったりすると、エネルギーを消費して、次の日は大抵エネルギー回復に費やすことになります(寝込みます)。
ふとした時にどうしようもなく不安になったり、ささいなことで緊張したりと、まだまだ回復していないと思うこともたくさんあります。
もう少し、疲労感が減って、体力が回復してくるといいなと考えながら日々を過ごしています。
焦らずに、体とこころと向き合っていこうと思います。
皆さんも、無理なさらず、ご自愛ください。
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